白生地に、みらいをのせて。

しろずきんちゃんは、新潟県五泉市で100年白いシルクを織り続ける絹織物工場、横正機業場(よこしょうきぎょうじょう)が立ち上げたファクトリーブランドです。

日本三大白生地産地のひとつ
新潟県五泉市

絹織物に最高の環境といえる豊かな水資源と適度な湿気を利用し、日本三大白生地産地の一つとして京都の丹後、滋賀の長浜とともに名を馳せた新潟県五泉市。着物の紋付きに用いる 五泉羽二重で知られた明治時代から、時代の要求とともに夏物の絽を織り、帯地の塩瀬を織り、次々に高級品を産み出してきました。 

 

しかし、表に名前のでてこない
五泉のシルクの宿命

現在は着物離れが進んだだけでなく、絹離れ、着物のカジュアル化・浴衣の台頭など、高級品やフォーマル品を主とする五泉絹織物の生産高は年々減少。回復の兆しもなく、多くの機屋が廃業していきました。

また、白生地として京都へ9割以上出荷されるため五泉の絹織物の認知は低く、地元でもほとんど知られなくなってしまいました。職人の高齢化、最盛期の加工施設の維持等、産地の課題が多いのが現状です。

 

白生地に、みらいをのせて。

2014年。伝統を守るために、白生地をみらいにつなげるプロジェクトをスタート。「白生地に、みらいをのせて。」のメッセージもと、伝統の白生地が新しく活きる道を模索し始めました。

 

シルクストールブランド「絽紗」

「敏感な首元に巻くストールこそシルクの魅力を伝えるのに最適」とストール向けの絽と紗の生地開発に着手。また白生地で五泉の名が消えるのではなく、直接消費者にPRしたい、と自社ブランドの立ち上げを決断。

新しい絽と紗のストールは、日本橋三越本店バイヤーの目にとまり「海外ラグジュアリーブランドに勝る品質」と称され、2016年4月に「絽紗」デビューをしました。

 

>光のつばさ、ひとひら まとふ。「絽紗」 (http://rosha.jp)

 

 

悲願のシルクベビーウェア
「しろずきんちゃん」

2014年新しいスタートした時、わたしたちの織る白いシルクを、無垢な赤ちゃんにまとってほしい、と考えました。しかし、いきなりベビーウェアを始めることはできず、ホームページのトップにそっと、その思いを添えさせて頂きました。

それから5年。多くの人とのかかわり合いや、絽紗を通じて「五泉シルクの自信と可能性」を得て、悲願のベビーウェアを実現したいと思いました。

こうして「しろずきんちゃん」が生まれました。

横正機業場のトップページにそえたシルクをまとった赤ちゃん。

2014年からこの思いを紡いでいます。

> 横正機業場(http://yokosho.co.jp)

 

和装から新しい分野へ、白い素材から商品へ
白生地のみらいを少しずつ描いています。

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